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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

特徴と理解

発達障がいの当事者であることを公表することへの感謝の気持ち。

発達障がいの当事者であることを公表することへの感謝の気持ち。

先日1月25日付の琉球新報に沖縄大学4年生の与座和香奈さんが、“発達障がいの当事者であることを公表し、新たな生き方を模索しながらキャンパスライフを送っている”という記事が掲載されていました。

辛かった小中高時代

与座さんは小中高時代、孤立することが多く、周りの子どもたちから誤解されて、いじめられたこともあったそうで、小学校6年生後半から中学校の3年間は学校に通うことができず、高校は無理をして通学するものの、気持ちが落ち込んでしまい、うつ状態に陥ったそうです。

大学生になって診断を受ける

辛い体験を胸に押し込め、大学に入学した与座さんは、2年生のときに初めて医師に過去の体験や自分の特性を打ち明け、「広汎性発達障害」と診断され、「一生治らないのか」と絶望し寝込み、泣いて過ごしたと記事には書いてありました。

現在大学4年生の彼女は、障がい者や障がい者を支援するサークルに入会し、自分の特性を書いた「取り扱い説明書」をつくり、みんなに自分の特性を知ってもらえるようにがんばっているようです。

自分の特性を伝えられない人もいる。

私のもとへカウンセリグに来てくれた大人の中には、自分ひとりこっそりと診断を受け、家族や友達にも話すことができずに苦しんでいる女性がいました。

20歳でうつ病と不安障害を患い、人間関係がうまくいかず、仕事もミスが多いため、何度も転職を余儀なくされ、ある日書店で読んだ本の内容が自分の悩みそのままだったことから、そのことを通院していたクリニックの医師に話し、発達障がいが判明したんですね。

この女性は、幼少期から自分の親に厳しく育てられ、親や教師などから全く理解されずに社会に出たため、「絶対に親に話すこと、家族に話すことはできない」と言っていたことを今でも鮮明に覚えています。

未成熟な社会が生み出す負の連鎖

私が出会った女性のように、親や教師から理解されず、厳しいしつけと指導を受けたことにより、2次障害・3次障害を発症し、自分に自信が持てなくなってしまったことは、ある意味国の責任でもあり、未熟な社会の責任でもあると私は感じています。

発達障害者支援法や特別支援教育は、まだまだ教育現場や社会に浸透していないのが現実なのです(早期診断の必要性についての記事はこちらです)。

与座さんの勇気ある公表は、発達障がいに関する負の連鎖を食い止め、そして、発達障がいに対する日本の社会、そして沖縄県へ、大きな意味と意義をもたらす、新たな1つのきっかけになるのではないでしょうか。

最後に

発達障がいをもつ当事者の体験や声は、どんなに詳しい本よりも、どんなに有名な先生よりも、私たちの心に届く強くて、あたたかいメッセージです。

与座さん自身が、生きていくために選択した「発達障がいの公表」を私たちはあたたかく受け入れ、そして心から感謝する必要があるのではないでしょうか。

1月30日午後13時から、沖縄大学の同窓会館で「発達障がいとキャンパスライフ」というシンポジウムが開かれます。約4年間、沖縄大学で法律を教えたことがあるので、私も仕事が入らなければ学生たちのがんばりを応援しに行きたいと思っています。

与座さんの勇気ある公表は、発達障がいの子どもや大人に勇気を与えてくれましたし、私にも大きな勇気と希望を与えてくれましたね。

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