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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

保育園・幼稚園・小学校での支援と方法

お友だちを叩いてしまう子・乱暴な子の理解と対応について知っておきたい3つのこと。

お友だちを叩いてしまう子・乱暴な子の理解と対応について知っておきたい3つのこと。

こんにちは、平良です。

みなさんの住んでいる地域の天気はいかがですか?私の住んでいる沖縄は、梅雨に入っているので、今日も雨が降っています。

さて、発達障がいの子、特にADHDの傾向が強い子の中には、すぐにキレてお友だちを叩いてしまったり、暴言を吐いてしまう子がいます。

子どもの衝動的で乱暴な言動は、他の子どもたちと喧嘩に発展したり、他の子どもたちから疎まれたりすることがあるため、その子だけの問題ではなくなってしまうこともありますよね。

親や園、小学校の先生も対応に苦慮されることが多いのではないでしょうか。

子どもがお友達を叩く・暴言を吐く理由。

  • 想像力の問題。
  • 思考の柔軟性の問題。
  • 衝動性の問題。
Check想像力の問題
例えば、お友だちがゲームで遊んでいるのをみて、自分もさせてもらおうとしたところ、お友だちに「これが終わってから一緒にやろうね」といわれて、かんしゃくを起こし、お友だちを叩いてしまった子がいました。

また、先生が「○○くんも仲間に入れてね」と言い子どもの集団に入れようとしたとき、お友だちに「いいよ」と言われてかんしゃくを起こし、女の子の髪の毛を引っ張った子がいました。

このような子は、相手の表情やその場の状況、雰囲気、そして言葉の意図を正しく解釈することができずに、かんしゃくを起こし、結果的に手を出してしまうのです。

Check思考の柔軟性の問題
私たち人間は、何か出来事があると次のような流れで、感情や行動が生み出されます。

①出来事⇒②受止め方⇒③感情と行動


かんしゃくを起こす思考の例
①おもちゃがない⇒②「なんでないんだ!」⇒③怒って暴言を吐く

かんしゃくを起こさない思考の例
①おもちゃがない⇒②友達が使っているなら仕方ない待ってみよう⇒③静かに待つか他の遊びをする。


かんしゃくを起こす思考の例とかんしゃくを起こさない思考の例を読み比べてみるとわかりますよね?

②の受止め方次第で、私たち人間の感情と行動は大きく違ってくるのですが、発達障がいの子は脳の機能の特性が要因となって、なかなか柔軟な考え方をすることができないのです。

かんしゃくの詳しい記事はこちらページをご覧ください。

人は、受止め方(心理学では「ビリーフ」といいます)で、かんしゃくや不安・イライラのようなマイナス感情にもなるし、楽しい・うれしい・良かったなど、プラスの感情にもなれるというわけです。


Check衝動性の問題
自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群などの子にもみられますが(特に小学校低学年くらいまで)、発達障がいの中でもADHD傾向の子は、衝動性が激しい特徴があります。

衝動性とは、自分が話したい。これがしたい。これを取りたい。あれで遊びたいと思ったら、待つことができず、すぐに行動してしまうことです。自分でブレーキをかけることが難しく、すぐに行動に移してしまう、待つことができないのが衝動性の特徴です。

衝動性が高い子どもは、順番を待つこともできませんし、カッとなると、衝動的にすぐに手が出てしまうで、特に小学校の低学年頃までは、子ども自身でコントロールすることが、とても難しいのです。

叩いてしまう子・乱暴な子への対応

発達障がいの支援の基本は、大きく分けて環境の調整と事前告知、そして本人へのアプローチの3つなりますが、叩いてしまう子どもに対する支援もこの3つに分けて対応することが大切です。ちなみに、問題行動を起こした後の注意や指導は、支援ではなく放置です。

Check環境の調整
支援で真っ先にすること・一番重要なのは、お友だちを叩いてしまうような状況をつくらないことです。相性の良くない子と同じグループにしない、隣の席にしないなど、コミュニケーションや遊びの中で、子どもがお友だちを叩いたり、乱暴なことをしないよう、環境を調整することが重要です。

発達に凸凹がある子どもが、自分でコントロールすること・その都度言葉で注意したくらいでは、問題行動を修正できません。子どもによって違いますが、特に小学校低学年までは環境調整が一番の支援になります。

Check事前告知(ルールを教える)
日々クラスの中で、お友だちを叩くとお友だちが悲しくなることや、自分が損をしてしまうことなどを、子どもがわかりやすいように、絵や写真などを使って話しましょう。そして気になる子でも守れるようなルールをつくり、ルールを守れた時は、たくさん褒めてあげたり、ご褒美をあげるなども効果があります。

ルールを守れたときは褒めることを基本に、守れなかったからといって罰を与えるのはやめましょう。罰を与えてルールが守れるようになるほど、子どもの脳の特性では簡単に修正できないからです。

※事前告知で気をつけることは、こちらのページをご覧ください。

Check本人へのアプローチ
事前告知やルールを掲示して、子どもたちに周知をしても、小学校低学年までは自己コントロールが難しいため、衝動的にお友だちを叩いてしまったり、乱暴をしてしまうことがあります。そういったときは、子ども自身も困っていることを共感的に理解してあげることが大切です。

絶対に叱らずに、「太郎くんがこういったから、次郎君はカッとなって叩いてしまったんだね」などと共感的に代弁をし、お友だちを叩くとお友だちが悲しくなること、先生(お父さんお母さん)も悲しくなることを話してあげましょう。

そして、どうしたら手を出さなくなるか一緒に考え、子どもが守れる約束をしてもいいですね(この場合、子どもが人と共感できる年齢になっていることが必要です)。

また、手を出しそうになったら、その場を離れるなど(タイムアウト)を身につけさせたり、気持ちを落ちつけるために深呼吸をしたりするなどの、技術を教えることも、問題行動を起こさせないためには効果があります(但し、我慢させてはいけないこと。子どもの成長段階を見極めた上で教える必要があります)。

子どもが乱暴をした後に、理由が話せる子は聴いてもかまいませんが、自閉症スペクトラムの子は自分の気持ちを話すことが苦手なので、聴く時は子どもが話しやすいよう、やさしく、うまく誘導してあげましょう。話せない子の場合は、必ず代弁してあげましょう。
※自閉症の子が自分の気持ちを話せない理由は、こちらのページをご覧ください。

最後に

発達障がいの子が、お友だちを叩いたり、乱暴をしたりするのは、想像力の問題、思考の柔軟性の問題、衝動性の問題の3つが要因です。他に、後ろから背中を触られて怒って叩いたなど、感覚過敏の問題などもありますが、感覚過敏の問題はあえて書きませんでした(詳しくはこちらページをご覧ください。)。

発達障がいの子の気になる言動は、周囲の環境刺激と子どもが持っている特性の相互作用によって生じます。

ですから、環境を調整することが一番最初にする支援なのです。環境調整を基本に、事前告知(ルールを教える)、本人へのアプローチを粘り強く行っていくことが、子どもの支援には大切なことなんですね。

困っているのは、親でも先生でもなく、子ども自身が一番困っているということを、周囲の大人が理解してあげましょう。

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