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特徴と理解

自閉症スペクトラム(ASD)とは?

自閉症スペクトラム(ASD)とは?

自閉症スペクトラムとは(英語で、Autistic Spectrum Disorder略称:ASD)、自閉症、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害などを総称して表す概念のことをいいます。

自閉症スペクトラムを最初に提唱した人

自閉症スペクトラムの概念を最初に打ち出したのが、イギリスの有名な精神科医ローナ・ウィングさんです。

ウィングさんは娘さんが自閉症だったことから、精神科医として、自閉症や発達障がいに関する様々な研究・臨床を行いました。

今日の自閉症スペクトラム・発達障がいの概念、診断、療育、支援にとてつもなく大きな功績を残された方です。

アスペルガー症候群を提唱したのもウィングさん

ウィングさんは、第2次世界大戦中の1944年にオーストラリアの小児科医、ハンス・アスペルガーが報告した論文を掘り起こし、アスペルガーが報告する前の年の1943年にレオ・カナーが発表した、言葉を話さない、言葉を話してもコミュニケーションをとることが難しいといわれる特徴の自閉症(カナータイプの自閉症といいます)とは違う、知的な障害を伴わない自閉症のタイプがあることを発見・報告しました。

そして、最初に発表したハンス・アスペルガーさんの名前にちなみ、「アスペルガー症候群」という概念を提唱したんですね。

知的障害を伴わない自閉症の発見

1980年代当時は、知的障害を伴った、いわゆるカナータイプの自閉症は精神医学界を中心に世界でも知られていました。

しかし、知的障害がないタイプの自閉症(IQ70以上)については、精神科医などの専門家の間でもまだ知らなかったことを考えると、ウィングさんが提唱した、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラムという考え方は、今日の自閉症・発達障がいの概念や研究に多大な影響を与えたとえいるでしょう。

※ちなみにウィングさんは自閉症スペクトルと表現していました。

自閉症スペクトラムが正式に使われるようになったのは?

今年、2013年5月に、19年ぶりにアメリカ精神医学会の診断基準DSMが改訂され、これまでに高機能自閉症やアスペルガー症候群などの総称として使用されていた広汎性発達障害が、新しいDSM5では「自閉症スペクトラム」という診断名に変更されました。

このDSMは、”アメリカ精神医学会”という一つの団体によってつくられた精神障害の診断基準です。

DSMの診断基準は、いまや世界中で使われていて、日本もこの診断基準に基づいて診断をしているといわれています。

今後広汎性発達障害は?

DSMの診断基準が改訂になったことによって、今後は、広汎性発達障害という診断名は徐々になくなっていき、”自閉症スペクトラム” という診断名が使われていくのは間違いないと思いますね。

最後に

自閉症スペクトラム(ASD)は、イギリスの精神科医ローナ・ウィングが最初に提唱しました。
その後、多くの専門家のみなさんの研究で、自閉症を含む発達障がいという概念は、連続でつながっているという概念に生まれ変わったんですね。

そして、その新しい概念が、アメリカ精神医学会の診断書の手引きDSMの改訂に合わせて、広汎性発達障害から自閉症スペクトラムに変わったことで、自閉症スペクトラム(ASD)という新しい診断名が誕生したのです。

今後は、広汎性発達障害ではなく自閉症スペクトラムという診断名をつける精神科医が徐々に増えていくでしょう。

⇒参考記事:自閉症のわかりやすい認知特性についてはこちらのページをごらんください。

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