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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

保育園・幼稚園・小学校での支援と方法

朝登園したとき、持ち物を決まった場所におくことができないのはなぜでしょうか?

朝登園したとき、持ち物を決まった場所におくことができないのはなぜでしょうか?

朝、保育園や幼稚園に登園するとき、子どもたちはかばんや帽子などを持って登園します。乳幼児は別として、子どもたちの中には自分の持ち物を決まった場所に片付けずに、ボーっと立っていたり、すぐにお友達と遊び始めたり、自分の興味のあるところへ行き出してしまう子がいます。

先生が「かばんを片付けようね」「かばんを置いて準備をしてから遊ぼうね」と言っても、少し強めに注意をしても、やっぱりできない子がいるんですね。

朝の準備ができない理由

子どもが朝登園しても、自分の持ち物を決まった場所に置くことができないのは、子どもによってそれぞれ事情が違いますが、代表的な例をあげて1つひとつみていくことにしましょう。

Check1不安が強い
同年代の子・大勢の子どもたちが苦手な子の中には、不安感を抱きやすい子がいます。不安になりやすい子は園に入って子どもたちがいると、不安と恐怖で固まってしまい、ボーっとしたり、先生が話しかけても黙っている子がいるんですね。

また発達障がいの子の中でも、自閉症傾向の強い子の中には、大勢の子どもや慣れていない場所が苦手なため、不安と恐怖で動けなくなくなってしまうことがあります。中には場面緘黙(小児不安障害)といって、園の中では話すことができない子、また意識を飛ばして不安や恐怖から逃れようとする子もいます。

Check2情報を処理できない
自閉症スペクトラムの子は、複数の情報(刺激)を処理することができないため、脳と体が混乱を起こしてしまい、動けなくなってしまうことがあります(静かなパニック状態)。

情報(刺激)は、子どもたちの声、先生の声、空気の流れ、気温、匂い、音、子どもがせわしなく動く姿、先生の動き、言葉など、五感から入ってくるすべての刺激のことをいいます。

発達障がいの子の中には、刺激をコントロールすることが苦手なため、家や静かな場所ではできることが、園ではできなくなってしまうことがあるのです。

不安の強い子と情報処理ができない子には、子どもが安心できる別のお部屋やスペースを用意し、お友だちに見えないところ・静かなところで朝の準備をさせ、落ち着くまで同じ場所で好きなことをさせたり、先生が一緒に遊んだりしながらリラックスしてもらうことから始め、徐々にできるようにお手伝いをしてあげましょう。

Check3意識が違うところへ向かう
登園したらすぐに決まった場所に、かばんや持ち物を置くことはわかっていても、園に入ったとたん、興味のあるものが目や耳から入ってきて、すぐに意識が向かってしまい、朝の準備をしないで遊んでしまう子がいます。

発達障がいの子の中でも、ADHD傾向のある子に多くみられるのが特徴ですが、脳の特性上、一度意識が違うところへ向かうとなかなか朝の準備ができなくなってしまんですね。

つい注意してしまうかもしれませんが、わざとやっているわけではありませんので、子どもの特性を理解してあげることが大切です。

落ち着きがない子の場合、一度動かしてしまうとブレーキが効かなくなります。動く前にテンションが上がってしまう前に、園に入ったらすぐ先生と一緒にかばんを置いて準備をするか、園のルールを変えて、みんなが登園し終わった頃に片付けと準備の時間を設けてあげる必要があるでしょう。

Check4記憶の問題でできない
かばんや持ち物を置く場所、朝の準備を順番通りにするなど、何度やっても覚えられない(忘れてしまう)子がいます。脳の特性上、1つや2つのことなら覚えられても、それ以上になると忘れてしまうため、何度やっても覚えることができないんですね。

Check5実行機能の問題でできない
今登園したから、先生に挨拶をして、次はかばんを片付けて、次は朝の準備をして、という一連の準備を自分の頭の中で考え・整理して、実行することができない子がいます。

実行機能(自分で計画を立てて行動する能力)が苦手な子は、何から手をつけたらいいかわからなくなってしまうのです。

特に発達障がいの中でも自閉症傾向のある子は、自分で考えて計画を立てて、順番通りに行動することが苦手なので、記憶の問題と合わさってお手本がないとできないことがあるんですね。

記憶と実行機能に問題がある子の場合は、絵や写真などでマニュアルをつくり子どもが見やすいところに貼っておくか、大人が手伝って一緒にやるか、マニュアルを使いながら大人がサポートしながらやるかの3つの方法しかありません。記憶に問題がない子の場合は、何度も繰り返すことで覚えてくれますが、記憶力に問題がある子の場合、落ち着きがない子も中にはいるので、大人が一緒にやるしかないでしょう。

サポートで注意したいこと

発達障がいの子は、様々な脳の特性が要因となって、朝の準備ができない場合があります。要因は1つの子もいれば複数の要因が重なってできない子もいるんですね。

ですから、絶対に叱ったり怒ったりせずに、根気強く・粘り強く、子どもが朝の準備をできるようになるまで、大人が一緒に工夫をしながら手助けをしてあげる必要があります。

「そのうちできるようになるだろう」という安易な考えは、子どもが社会生活でのルールを学ぶ機会を失わせる可能性がありますので、子どもが今どのくらい成長しているのか、何につまずいているのか、何が苦手なのかを周囲の大人が理解をし、子どもの特性に合ったサポートをしてあげることが大切です。

発達障がいの子が苦手なことを克服する場合、とにかく時間がかかります。親も園の先生も大変だと思いますが、時間をかけて、やさしく丁寧に接してあげてほしいなぁと思いますね。

発達障いの子育てと支援の基本を学びたい方は、こちらのページをご覧ください。

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