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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

特徴と理解

発達障がいの人はなぜ空気を読めないのでしょうか?

発達障がいの人はなぜ空気を読めないのでしょうか?

発達障がい、特に自閉症スペクトラムの人は、その場の空気を読むことが苦手です。

本人(大人)に聞ていみると、「僕は空気を読んでいるつもりです」と答えてくれる方がいます。しかし、家族の人や勤務先の人に聞いてみると、

  • 「会議のときに、突然関係のない話をしたりすんですよ」
  • 「スーパーやショッピングセンターへ連れて行くと、人目を気にせずに大騒ぎするんです」
  • 「私が料理をしている時でも、自分の言いたいことだけ話かけてくるんです」
  • 「私が部屋の片づけをしていても、手伝おうとしないんです」
  • 「相手に失礼なことを平気で言うんです」
  • 「お葬式に行っ時、この子ったら大勢の人の前で電車の話しばかりするんです」
という声がよく聞かれるんですね。

なぜ場の空気が読めないのでしょうか?

自閉症スペクトラムの人は、注意が狭く強く向く認知の特性があると考えられています。
このような特性から一つのことに意識がいくと、そのほかのことや、まわりの状況が見えなくなってしまうことがあるんですね。

また、お葬式のような場所では私たちは自然に暗黙の了解やまわりの雰囲気を察して立ち振る舞うことができますが、
自閉症スペクトラムの人たちは目に見えないこと(暗黙の了解や習慣など)を読み取って、自動的に、自然にその場に合った認識をすることが難しいのです。

なので、空気が読めないということが起こり、その場に即した言動をすることができないことがあるんですね。

例えば、お葬式ではこのように立ち振る舞うということを学習・体験・練習を重ねれば、その場に即した言動をすることができるようになります。

学習してもできないときもある

自閉症スペクトラムの人たちは、教えなくても自動的に理解し判断することは難しいといわれているので、体験しながら本人がわかりやすい絵や図などを使って、目から入る情報で丁寧に学習すると、理解できることが多いです。

ただし、記憶の整理が苦手な人がいるため、実際にその場面になると思い出すことが困難な人もいます。

自動的に記憶を呼び起こすことが難しいんですね。

また、般化をすることができずに、その場面になると学習したことを実行することができない場合もあります。

※ 般化とは、学習したことを他のことに応用したり他の場面で使ったりすることをいいますが、自閉症スペクトラムの人(子)の中には、場面と学習したことを強く結びつけて記憶するために、場所が変わったり人や物、環境、順番、やり方などが変わると、家や学校でできたことが、できなくなってしまうことがあります。

空気を読めるようにならないの?

場の空気を読むことは苦手ですが、その場の空気を読もうとすることはできますし、想像することも当然できます。

ある程度なれている場面では、頭の中をフル回転させて、記憶と想像力を使ってなんとか一致させることができる時もあるようです。

ただし、本人自身の想像力や場の空気を読む力が、いつもその場面の空気、雰囲気に一致するとは限らないので、まわりの人は注意し、配慮してあげる必要があります。

子どもの場合は、そばにいる大人が目を離さないように大人の視界の中に入れておくことが必要ですね。

最後に

自閉症スペクトラムは、脳の機能がうまくいかないことが原因です。

うまく機能しないことで、私たちのように目に見えないことや説明しなくても当然わかることも、教えないとわからないので、本人がわかるように(言葉より絵や動画を使うとわかりやすい)、丁寧に説明する必要があるんですね。

もちろん、中には容易にわかることもありますし、大人になればどんどん学習していくことで脳も発達し、学習したことを応用したり場の空気を読むことができるようになることがあります。

ですから、自閉症スペクトラムの子には、子どもの成長段階に応じて言葉だけでなく、絵や図や動画などを使った体験的な学習をすることで、脳は成長していき、想像力や場の空気を読む力がつくということを頭に入れておきながら、子育てや支援をしていくことが大切ですね。

⇒参考記事:自閉症のわかりやすい認知特性についてはこちらのページをごらんください。

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