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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

保育園・幼稚園・小学校での支援と方法

本が上手に読めない音読が苦手な子の理解と対応について

本が上手に読めない音読が苦手な子の理解と対応について

小学校の児童の中には、本が上手に読めない・音読が苦手なために、特に国語の授業が嫌いで学校へ行きたくないと言う子がいます。

自閉症・ADHD・LD(学習障がい)など発達障がいの子の中には、視覚からの情報を脳がうまく処理できないめに、本を読む・文章を読む・音読が苦手な子どもたちがいるんですね。

今日は、1つひとつの文字はある程度読むことができるのに、文章になると読めない子の理由と支援について考えてみたいと思います。

文章が読めない理由

発達が気になる子の中には、文章や本を音読すると、つっかえたり飛ばし読みをしてスムーズに読むことができない子がいます。音読が苦手な子の理由は、文章をどこで切ったらいいかわからないからと、きちんと見ることができないからなんですね(視力とは別の認知の問題)。

通常、文字を読むという一連の作業には、まず目で文字を見ます。本を読む音読の場合、文章を目で追いながら声に出して(言語化する)読まなければなりませんし、文章の意味を考えながら読まなければなりません。

文字を読むことが苦手な子どもたちは、まず“見る(見えているのに脳内の処理に問題がある)”ところでつまずいてしまい、また同時に複数のことをすることが苦手なため、文章を読む・本を読むことが上手にできないのです。

※ひらがな・カタナカ・漢字などが正しく書けない・覚えていないために本を読むことができない子もいますが、それについては後日書きたいと思います。

音読が苦手な子の支援の手立て

音読がスムーズにできない子の場合、子どもが本に書いてある文章を見やすいように、そして読みやすくしてあげる工夫が必要です。以下いくつかヒントを書きますので参考にして下さいね。

Check1文章を読みやすくしてあげる
文章をどこで区切っていいかわからないために音読がスムーズにできない子、間違えて読んでしまう子の場合は、子どもがわかりやすいように文章の中に「/」を入れて区切ってあげたり、間違えやすい箇所にマーカーなどで印をしてあげましょう。

■例1:斜線を入れる
わたしは昨日動物園にいきました。動物園にはキリンやサル、ライオンなどがいて、わたしは持っていたお父さんのデジタルカメラでたくさん写真を撮りました。

■例2:間違いやすい文字に下線する
わたしは昨日動物園にいきました。動物園にはキリンやサル、ライオンなどがいて、わたしは持っていたお父さんのデジタルカメラでたくさん写真を撮りました。

■例3:文字をマーカーで上塗りする
わたしは昨日動物園にいきました。動物園にはキリンやサル、ライオンなどがいて、わたしは持っていたお父さんのデジタルカメラでたくさん写真を撮りました

Check2行を飛ばしてしまう
発達が気になる子の中には、行を飛ばして読んでしまう子がいます。学校の教科書は行を区切るための線が書いていないため、教科書に線を書いてあげましょう。行間に線を書いても飛ばし読みしてしまう場合は、マーカーで色をつけてあげましょう。

例:マーカーで行を区別する
僕は犬を飼っています。
名前はチロで3歳のメスです。
チロはチーズが大好きでいつも僕におねだりします。
僕はそんな甘えん坊のチロが大好きです。

このブログでは、行間に線を入れることができなかったため(私がわからなかった)、マーカーで区別する例を書きましたが、下敷きなどに長方形の穴をあけて1行だけ見えるようにしてあげてもいいでしょう。

行を飛ばす子の場合は、1行1行見えるようにしてあげることが支援のコツですね。

無理な訓練をしない

親や教師の中には、この子には他の子よりも時間が必要だと勘違いし、「練習をすれば・訓練をすれば」字が読めるようになる。本を読む訓練をすれば読めるようになると思って、ひたすら字を書かせたり、音読をさせたりする人もいます。

しかし、どんなに大人が熱心に指導をしても、ただやみくもに字をたくさん書かせて、文章を読ませる・本を読ませるだけでは、改善しないと思った方がいいでしょう。

子ども自身もなぜ読めないのかわかっていないことが多く、親や教師から「なぜ字が読めないの?」といわれても答えることができませんし、自己肯定感が低く自分に自信を持てない子が多いものです。

場合によっては他の要因と重なり不登校などの2次障害に発展してしまうケースもありますので、子どもが学校生活で失敗しないためにも、なぜその子が文字を読めないのか、なぜ本をスムーズに読めないのか、周囲の大人が子どもをじっくり観察し、つまずきの要因をしっかり把握することが大切です。

文章を読むことが苦手な子は、視覚情報の処理に問題を抱えているケースが多いものです。わがままや甘え・勉強不足などと安易に考えずに、また子どもが自信をなくしてしまわないよう、絶対に叱ってはいけません。子どもの気持ちに寄り添い、スモールステップをつくって大人が一緒に時間をかけて練習しましょう。少しでも読めたら、大げさにほめてあげましょう。

発達障いの子育てと支援の基本を学びたい方は、こちらのページをご覧ください。

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