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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

子どものかんしゃくとパニックについて

子どものパニックとかんしゃくが減った小学校の先生が行った支援法とは。

子どものパニックとかんしゃくが減った小学校の先生が行った支援法とは。

こんにちは。平良です。

ADHDやアスペルガー症候群などの自閉症スペクトラム、発達障がいの子どもたちが頻繁にかんしゃくやパニックを起こすと、授業の中断だけでなく、学級経営の方針・方法にも影響する場合があり、親も教師も対応に悩まれることが多いと思います。

しかし、かんしゃくやパニックを起こして一番辛い思いをしているのは、親でも教師でも周囲の大人でもなく、子どもたちなんですね。

今日は、5月1日付の琉球新報で、子どもの好きなこと・得意なことを学校の活動に取り入れることで、発達障がいの子に学校とのつながり。先生とのつながり。お友だちとのつながり。そして世界とのつながりを見出してくれた、ある小学校教諭の記事を紹介したいと思います(※記事は2015年5月1日付琉球新報14面から転載です)。

恵(仮名)は5年生。ADHD(注意欠陥多動性障がい)と診断された男の子だ。授業に参加せず教室の中で「自由」に過ごしていた。給食のデザートを余分にもらえないことに怒り、イスを窓ガラスに投げつけた。

彼が段ボールで作った自分だけの基地。クラスの子が手伝いのつもりで彼の許可なく手を加えたことに怒り、ほうきの棒を目の前にいた女の子の方に振り下ろした。

子どもたちは恵と同じクラスになったことを嘆いた。暴れた恵をどんな言葉で諭しても彼のパニックは毎日起きた。私はクラスの子どもたちと恵の起こすトラブルの1つ1つを読み解いていった。すると恵のパニックには必ず理由があることに気付いていった。

一方、私と支援員のハナさんは、恵がどんな活動で誰とつながることができるのかを探し続けた。そしてたどり着いたゲームというアイテム。

ゲームなら好きな子は多い。私の呼びかけでゲーム研究会が発足した。

土曜日の教室で活動。ゲームをするときの恵は順番を守り、攻略法を惜しげもなくメンバーに教えた。恵のパニックは、ゲーム研究会での活動を反比例して消えていった。

学校では、決して見せてこなかった恵の穏やかな表情。次第に恵は教室の中で穏やかになり、授業に参加していった。そんな恵とつながっていったクラスの子どもたち。

子どもは、友だちや仲間との出会いと出会い直しを繰り返す中で、未来に歩みだす自らのドラマづくりを始める。一人のドラマづくりは、周りの子どもたちのドラマづくりの始まりでもある。

それは自分自身と周りの人々、世界への信頼感を取り戻すという作業でもある。

学年の終わりにリサ(仮名)が言った。「教室はいろんな子がいて居心地がよかった。恵を見て学べたこと。人は誰でも変われるんだっていうこと」と。

2015年5月1日・琉球新報14面
「人は変われるんだ(小学校教諭:船越裕和著)」より転載


子どもの中に飛び込むことの大切さ。

発達障がいの子どもたちは、定型発達の子とは違う世界の見え方をしています。ADHDの子は注意の移り変わりが激しいため、1つひとつの物事をしっかり見ることができません。また自閉症スペクトラムの子は狭く強く注目してしまうため、広く世界を認識することができません。

このようなある意味狭い世界観をもっている発達障がいの子どもたちの不適切な言動は、そのほとんどが周囲の刺激(人・環境・課題・あそび)が要因なんですね。

船越先生は、学校という社会。学級という小さな社会で、恵くんが安心して自分らしく・自信をもって過ごせるように「ゲーム研究会」をつくられたのだと思います。

子どもを変えるより周囲の環境を合わせること。

子どもが、かんしゃくやパニック、登校拒否、不適切な行動を起こさせないためには、船越先生のように、その子の大好きなことや得意なことをツールとして使って、その子の世界に先に入り込み、それから手を取りあいがなら(イメージです)、周囲の環境を発達障がいの子に合わせて、支援をしていくことが絶対に必要です。

私は昨日、琉球新報に掲載されていた船越先生の記事を読んで、久振りに感動しました。発達障がいの子、困っている子どもたちのために何かをしてあげたいと思う先生のあたたかい気持ちと行動力は、本当にすばらしいですね。

子どもが起こすトラブルの要因を1つひとつ読み解き、パニックには必ず理由があることを突き止められたこと。支援員との連携。

実際に私が見てかかわったわけではありませんが、恵くんの支援のため、恵くんが安心して過ごせる学校生活をつくってあげるために、相当の時間と注意力(観察力)、そして子どもたちが喜ぶ“お膳立て”に試行錯誤されたのだと思います。

困っている子に合わせるお膳立ての支援が増えていけば、発達障がいのある子どもたちも、安心して学校へ行けると思いますね。

⇒子どもに合わせた支援の方法は、こちらのページを読んでみてくださいね。

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