Oasisnoki

発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

子どものかんしゃくとパニックについて

発達障がいの子どもがパニックになる理由とは?

発達障がいの子どもがパニックになる理由とは?

こんにちは、平良です。

みなさんはなぜ、自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害など発達障がいの子どもがパニックになるか知っていますか?

今日は、発達障がいの子がパニックを起こす理由について書きますね。

発達障がいの子はなぜパニックになるのか?

パニックは、自閉症の子どもたちが一時的な混乱に陥ってしまった状態です。
自閉症の教育に従事していると、自閉症児のパニックにまれならず直面することになります。
大声で泣き叫ぶならまだしも、激しい自傷を生じて、変形するまで顔をたたき続けてしまったり、まわりの小さい子どもへ攻撃するといった行動が生じたりとなると、こちらも必死で止めざるをえず、今度は先生のほうがかみつかれたり、つかみかかられたり、格闘する結果となり、互いにあざだらけになるということも起きてきてしまいます。
いつまでもなく、パニックを避けることができるなら、それにこしたことはありません。
(自閉症児への教育/杉山登志郎著より)

杉山先生も著書で述べているとおり、パニックは一時的に混乱した不安と恐怖の状態だといえます。

私も数々のパニックに遭遇しました。

保育園・幼稚園に入りたくないと泣き叫び、暴言をはき暴れる子。小学校で友達に「こっちに来ないで」と言われてパニックになり、机やイスを投げて友達を殴り暴れる子。

先生に否定的な言葉を言われてパニックになり、暴言を吐きまわりのものを投げまくる子など、たくさん経験しました。

服が破れたり、めがねを壊されたり、あちこち噛まれて血が出て青くなったり・・・本当に大変な時もありました。

パニックは子どもにとってつらいこと

パニックは、自閉症の子が自分でどうしたらいいかわからなくなり、思考が混乱している状態です。その混乱の裏には、強い不安や恐怖があるのです。

発達障がいの子どもたちは、園や学校でたくさんの刺激や情報を受け、時には混乱しながら、その子なりに処理をして学校生活を送っています。

そういった基礎的なストレスにさらされながら生活している子どもがパニックを起すということは、私たちには想像し難い身体的、精神的な負担がかかっているんです。


よくあるパニックの原因

パニックは、主にどのような時に起こるかというと、
  • 子どもが夢中になって遊んだり何かをしているときに、急に終わりなさいと言われたとき。
  • 急に予定を変更されたとき。
  • 感覚過敏に原因があるとき(こちらの記事を参考にしてください)。
  • 子どもがやりたくないことを無理にさせたとき。
  • 子どもに我慢をさせたとき。
  • 否定的な言葉・態度で接したとき。
  • 自分の思い通りにならなかったとき。
  • 強い不安や恐怖感を抱いたとき。
  • 子どものこだわりと違う結果になったとき。などです。

パニックはクセになることもある?

私たち人間には、右利きの人、左利きの人がいるように、パニックを頻繁に起こさせることは、パニックを練習させ、パニックを起こしやすいクセを脳に学習させているのと同じだといわれています。

ですから、パニックを頻繁に起こさせることは、子どもにとってもよくありませんし、小学校高学年になっても、中学生になってもパニックを起こしやすい子どもに成長する可能性が高くなるんですね。


パニックへの効果的な対処方法

一番良いパニックへの対処方法は、パニックを起こさせないことです。

パニックを起こさせないためには、パニックを起こす原因を見つけそれを取り除くか、軽減するしか方法はありません。

中には厳しく叱ったり説教をしたりする方もいますが、特に10歳以下の子どもは自分が考えていることを客観的に見て、自分で自分がパニックを起こしたことを修正することは、はっきり言って難しいです。

子ども自身の責任で対処・修正させることは絶対にやめた方がいいでしょう。

子どもの脳がまだ未成熟なときは、パニックを起こさせない配慮をすることが絶対に必要なんですね。

パニックを起こさせてしまったときの対応

子どもがパニックを起こしたときは、あまり刺激するのはよくありません。パニック状態のときに刺激をすると、さらにパニックが増幅してしまうからです。

また、叱ったり、「どうしたの?」「何があったの?」「話さないとわからないでしょ」など、無理に話しかけたりすることもNGです。

無理やり抱きしめたり押さえつけたりすることもしない方がいいでしょう。

対応のポイント
  • むやみに話しかけない。
  • 周りに子どもがいる時は、速やかに落ち着ける部屋や場所へ移動させる。
  • その場で収まる程度のパニックのときは、周りから少し遠ざけて落ち着くまでそっとしておく。
  • 少し落ちついてきたら、子どもの好きな話題や遊びなどで気持ちの切り替えの手助けをしてあげる。
できれば、パニックになったときに子どもが落ち着ける部屋や場所を用意して、子どもの好きなおもちゃや絵本、グッズなどを準備しておくといいでしょう。

誤ってパニックを起こさせたときは、とにかく早く落ち着くまで刺激をしないこと。落ち着いてきたらタイミングをみて、子どもの好きなことや好きな話題などで、気持ちの切り替えの手助けをすることが子どもにとって一番いいことです。

パニックを起こさせないために。

パニックは、甘えやわがまま、性格の問題ではなく、脳の機能がうまく働かないことから一時的に思考が混乱し、不安と恐怖に陥っている状態です。

感覚過敏の問題からくるパニックしても、思考の柔軟性の問題やこだわりで起こるパニックにしても、私たち大人が、原因となるものを除去したり軽減したり、パニックを起こさせない配慮をすることが一番大切なんですね。

とはいえ、自分の子どもが毎日のように激しいかんしゃくやパニックを起こすと、お母さんやお父さんもどう対応したらいいか悩み、気分が落ち込んでしまうことも、たくさんあると思います。

特に発達障がいの子どもをもつお母さんは、日々の子育てに疲れ、また誰にも相談することができず、1人で悩んでいる方がたくさんいます。

子どもの激しいパニックに対して冷静に対応できるようになるためには、お母さんやお父さんがストレスを抱え過ぎないことが、まずは大切です。

心に余裕がなくなったり、子育てで行き詰ったときは、誰かに悩みを話してみたり、自分で自分を抱きしめて、自分で自分をたっぷり褒めてあげることから始めてくださいね。

⇒ 実際に子どものパニックを減らすことができた詳しい方法は、こちらのページをご覧ください(図解入りで説明しています)。

発達障がい何でも電話相談開催中!

発達障がい何でも電話相談開催中!
発達障がいのこと。気になるの子の子育てや支援のことで、悩んだり、困ったり、迷ったりしていませんか。

「発達障がい何でも電話相談」は、子育てや支援の悩み、保護者と園や学校の関係に関する悩み、登園・登校拒否やかんしゃく・パニック・気になる言動や子どもの特性に関することはもちろん、
場面緘黙・HSC(敏感な子)・不安障害・うつ・愛着障害・反抗挑戦性障害・行為障害・ご自身の離婚や家族・夫婦関係の悩みに関すること、自分の性格の悩みや仕事・人間関係のこと、その他心の悩みなど、どんな悩みでも心に寄り添い一緒に考えさせていただきます。
話すことが苦手な方も安心して気軽に話せるよう、やさしく丁寧に悩みをお聴きしますので、
身近に相談相手がいないとき、誰かに話を聴いてほしいとき、どうしたらいいか迷った時、一緒に考えてほしいときは、ぜひお気軽にご利用ください。

News

More