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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

子どものかんしゃくとパニックについて

宿題や勉強を嫌がりやらない。怒ってかんしゃくを起こす子。どうしたらいい?

宿題や勉強を嫌がりやらない。怒ってかんしゃくを起こす子。どうしたらいい?

こんにちは、平良です。

なぜ、発達が気になる子は宿題や勉強を嫌がり、親や大人が「宿題をしなさい!勉強しなさい!」などと言うと、急に怒り出しかんしゃくを起こすのでしょうか。

勉強が苦手でやりたがらない子はたくさんいますが、発達障がいの子が宿題をしなかったり、勉強をしたがらないのは、定型発達の子とは違う様々な理由があります。

今日は、家や学校で宿題や勉強を強く嫌がったり、かんしゃくを起こしたりする子に対する支援の考え方について書きますね。

なぜ勉強を嫌がりかんしゃくを起こすのでしょうか。

まず、発達障がいの子、発達が気になる子が勉強を嫌がる理由には、子どもそれぞれに違った理由があります。

例えば発達が気になる子の中には、鉛筆をしっかり持つことができないために勉強や図工の時間を嫌がる子がいます。

また、文字をきちんと見る・読む・識別することができないために勉強を嫌がる子がいます。

計算や推論ができないため、算数や国語を嫌がる子もいます。

中には、何をどう考え、問題を解けば良いのか、どこから本を読んでいけば良いのかわからない子もいるんですね(実行機能が弱いため)。

ですから、宿題や勉強を強く嫌がる子の場合、なぜ子どもが勉強を嫌がるのかをある程度見極め、見立て(予測)を立てることから始めることが大切になります。

子どもは勉強が嫌い

私もそうでしたが、そもそも勉強が嫌いな子は多いですよね。しかし、気になる子の場合(そうでない子もいます)、嫌がり方やかんしゃくの起こし方が定型発達の子と違って、かなり大げさというか、アクションが大きく、時には激しいため対応に困っている親や先生も多いと思います。

発達障がいの特性として、周囲からの刺激や出来事に対して、強く反応したり(過敏・過剰)、逆に反応が弱かったりします(鈍麻)。

また、発達が気になる子は、発達に遅れている部分があるため、嫌な勉強に取り組まなければならないという、ストレスに耐える力が未熟です。

特に他に何かをしたいと思っているときなどは、自分の欲求をコントロールする力が弱いのと、急な予定の変更に不安になったり、思考を切り替えるのが苦手なため、勉強を強く嫌がってかんしゃくを起こしたり、時にはパニックになったりすることがあります。

苦手なことや嫌なことに対しては(注意・否定的な言葉と態度・間違いを指摘されることなども含め)、激しく動揺したり、抵抗したり、感情的になるのが発達が気になる子の基本的な特徴だと理解しましょう。


宿題や勉強を嫌がる子の対応の基本

では、勉強を嫌がりかんしゃくを起こす子には、どう対応したらよいのでしょうか。発達が気になる子に何かを教えたり身に着けさせたいときは、次の7つが基本になります。

1.能力を見極める(成長段階・特性を含む)。

2.手本を見せる。

3.一緒にやる。

4.補助しながらさせる。

5.子ども1人でさせる(できない時は補助する)。

6.粘り強く何度でも時間をかけて教える。

7.できたら大げさに褒める。



上記7つを基本にして、勉強を強く嫌がり、やらない、かんしゃくを起こす子に対する学習支援を考えると、

・何になぜつまづいているのか見極める。

・学習内容が子どもの能力に合っているのか見極める。

・学習内容が子どもの能力を超えている場合は、簡単な問題から練習する。

・楽しく勉強できるように工夫する。

・集中力が続かない場合は15分ごとに休憩を入れる(徐々に伸ばしていく)。

・問題の解き方や本の読み方を教える。

・一緒に学習する。

・ヒントを与えながら問題を解く。

・子ども1人でさせる(できない時はヒントを与えたりする)

・できたら大げさに褒める(時にはご褒美も有効)。


以上のことを柔軟に応用しながら、その子に合わせて実践することが大切になります。

その他、宿題が多いと強く嫌がりかんしゃくを起こすことがありますので、切り分け学習といって、少しずつさせる(例えばプリントなら、半分に折って残りは見えないようにする)など、工夫をするとハードルが下がるため、ぐずりながらもやってくれる場合があります。

私たちもやりたくない仕事がたくさんあるとイライラしますよね。それと同じように考えるといいでしょう。


小さな成功体験をたくさん積ませよう

私のセミナーDVD(子どものかんしゃくとパニックの理解と対応セミナー)でも話していますが、子どもが苦手なことに取り組めるようになるためには、子どもの特性を見極めて、子どもに合ったハードル設定をして、スモールステップで支援をしていく必要があります。

また、そもそも発達が気になる子は、発達の偏りなどが原因で、ストレスに耐える力と欲求不満に耐える力が弱いため、刺激や出来事に対して強く反応します(認知の特性や感覚過敏の問題・基礎疾患など他にも要因はあります)。

そのため、苦手なことに対しては強く嫌がったり、激しくかんしゃくを起こしたりするということを前提に子育てや支援をすることが大切なんですね。

私はDVDの中で、好きなこと、得意なことを保障し、できる限りたくさんさせてあげて欲しいと話していますが、小さな成功体験の積み重ねが自己肯定感を高め、学習意欲につながったり、苦手なことにチャレンジできるようになる心の栄養になり、意欲的に活動していく力や「自分は自分でいいんだ」という自尊心と、積極的に生きて行こうとする力に必ず繋がります。

子どもの特性を見極め、その特性に合わせた子育てと支援、そして、やさしさと温かさの中に、時には厳しさもあり、好きなことや得意なことができる時間があるような、バランスの取れた子育てと支援が、どのような子にも必要だと私は思っています。

発達が気になる子どもたちは、周囲からは見えない・わからない困難を抱えていることが多いものです。

私たち大人が、子どもたちの特性を見極め、子どもたちが自信をもって社会に出て行けるように、目配り・気配り・シンプルに、そして丁寧に、丁寧に、丁寧にかかわり、子どもたち1人ひとりの生き方を保障してあげたいですね。

⇒この記事で紹介させていただいた、子どものかんしゃくとパニックの理解と対応セミナーDVDはこちらのページです

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