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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

子育てと接し方

登園を渋る子・嫌がる子について知っておきたい大切なこと。

登園を渋る子・嫌がる子について知っておきたい大切なこと。

こんにちは、平良です。

今日は、「登園を渋る子・嫌がる子」について書きたいと思いますので、宜しくお願いします。

保育園や幼稚園は刺激の宝庫

保育園や幼稚園は子どもたちの甲高い声や、遊具で遊ぶ大きな音、元気いっぱいに動き回る子どもたち。

広い玄関に廊下とお部屋に仕切りのない建物。

色とりどりの模様や飾りつけ。

お部屋から見える道路や園庭など、視覚や聴覚・嗅覚・触覚などから入ってくる情報や刺激がたくさんあります。

私たちからするとなんでもない情報や刺激も、発達障がいの子どもたちにとっては、とても苦痛に感じることがあります。

子どもが登園を嫌がる主な理由とは?

①大勢の子どもたちが苦手。
抑制気質(不安になりやすい・緊張しやすい気質)の子どもの中には、大勢の子どもがいると不安になってしまう子がいます。

極度の不安と緊張で園に入ることやお部屋に入ることができずに、登園を拒否したり、園庭や別の落ち着くお部屋では遊ぶことができるのに、子どもがたくさんいるお部屋には入ることができない子がいるんですね。

②感覚が過敏。
聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚に敏感な子は、園内の音、子供の声、においなど、発達障がいの子どもにとって許容できない苦痛な感覚的な刺激が原因となって登園を拒否する場合があります。

感覚過敏の一例
  • 視覚に特性がありすべて平面で押し寄せてくるように見えるため(メインと背景の区別がない)大勢の子どもがいるのを見ると怖い。
  • 幼稚園のお部屋に貼ってある赤や黄色のカラフルな色を嫌がる。
  • 壁にくり抜かれた丸い穴が嫌。
  • 子どもたちの声や遊ぶ音が大きく聞こえて苦痛。
  • 掃除機の音やサイレンの音を嫌がる。
  • すべての音が大音量で聞こえる。
  • 音の取捨選択ができない。
  • 太鼓の音やかけっこのピストルの音を嫌がる。
  • 特定の音を嫌がる。
  • コソコソ話しが聞こえる。
  • 隣の家や隣の教室の声が聞こえる。
  • 流れてくる音楽が苦痛に聞こえる。
  • 背中を触れると痛いくて怒る。
  • 後ろに並ぶのを嫌がる。
  • 前に並ぶのを嫌がる。
  • 太陽の光を嫌がる。蛍光灯の光を嫌がる。
  • 暑さと寒さが苦手(体温調節ができない)
  • 天気の良い日は外に出たがらない。
  • 雨が降っていると外に出るのを嫌がる。
  • 雨の音を嫌がる。
  • 雨に濡れると痛がる。
  • 顔を水につけるのを嫌がる。
  • 靴下を履きたがらない。
  • わかめ昆布などの海藻類を食べない。
  • 豆やスナック菓子などカリカリと音がなる食品を食べない。
  • お汁を飲まない。
  • 身体に触れると痛がる(自分からは触れられる)
  • 水を触ることができない。
  • 砂を触るのを嫌がる。
  • 顔を洗えない。
  • 髪を洗うのを怖がる。
  • その他
フラッシュバック
子どもたちの中には、嫌な出来事・つらい体験を思い出して、登園できない場合があります。特に自閉症スペクトラムの子どもは、嫌な体験を忘れることができません。

またタイムスリップといって、嫌な体験をしたその時の記憶を今体験しているように思い出して苦しむ子もいます。

変化に対応できない。
いつもと違う登園時間、いつもと違う幼稚園までの道のり。いつもと違う建物内外の変化などによって混乱を起すこし、登園を拒否する場合があります。

体調の問題
睡眠不足だったり、体調が悪いときは登園を嫌がるときがあります。

発達障がいの子は、定型発達の子に比べ感覚や情報処理の仕方に違いがあるため、私たちが想像できない・体験できないようなストレス受けている場合があるんですね。

また喘息やアトピー性皮膚炎などの持病をもつアレルギー体質の子も多くみられます。

そのため、ちょっとした体調の変化や気温の変化、天候の変化などで登園を拒否することにつながる場合があります。

分離不安
特に入園当初は、親と離れることに不安を抱く子どもがいます(これを分離不安といいます)。また、特定の子どもに恐怖を抱いている場合もあります。

登園を渋る子への対応

登園を渋って泣きわめく子どもの姿を見ると、どうしたらいいか困ってしまう保護者や支援者は多いのではないでしょうか。

強く拒否しているときは、「花子ちゃんは幼稚園に行きたいけど、行けないんだね。」などと共感的に代弁をしてあげることで、高ぶった感情が落ち着きます(拒否の度合いにもよりますが)。

また3、4歳の子であれば、成長がゆっくりの発達障がいの子どもにとって、みんなと同じ環境の中に入れること自体早いときもあります。

成長が遅れているということは、ストレスに耐える力や、自分の欲求を抑える力がまだ弱いので、発達障がいの特性や不安になりやすい性格と相まって登園を拒否してしまうのです。

成長段階がゆっくりな子、登園を強く拒否する子どもでも、その子の特性に合ったコミュニケーションや環境、あそびなどを提示してあげると徐々に安心して登園できるようになります。

ですから、子ども自身を変えるということを考える前に、子どもの特性を見極めて、子どもに合った人、環境、遊びを整えてあげることが何より大切なことなのですね。

最後に

発達が気になる子の中には、自閉症スペクトラムの子にみられる「こだわり」が要因となって登園を拒否することもあります。

例えば、家にいて何かをしたかった、するつもりだったとか、飼っているペットのことが気になっているなど、何かにこだわっていることで、幼稚園に行きたがらないこともあります。

登園を拒否する理由は子どもによって違い、要因もひとつだけの場合もあれば、複数の要因によって登園を拒否することもあるんですね。

登園を拒否する、嫌がる子への対応は、原因の除去や軽減を最も優先的に行うことです。

理由は、子どもが自分自身で自分の考え方を柔軟に変えて、まわりの環境に合わせることは脳の特性上難しいからです。

また、感覚過敏など脳の特性からくる問題は、子どもに我慢をさせたり、がんばらせても苦痛だけしか残りません。

感覚過敏の子に無理をさせることは拷問と思っていいでしょう。

無理に登園させると、2次障害に繋がることもありますので慎重な対応が望まれますね。

登園を渋る理由は、一つだけの場合もあれば複数ある場合もあり、判断がとても難しいときがあります。

わがままや甘えと安易に決めつけずに、また間違った見立てをして、子どもに嫌な体験をさせないためにも、日頃から子どもをしっかりと観察することが大切ですし、

幼稚園と保護者がしっかりコミュニケーションをとって、子どもの特性に対して共通の認識を持ち、保育にかかわる大人全員があたたかい目で子どもの成長を見守り、支援してあげることが大切ですね。


こちらのページでは、発達障がいと2次障害で登園できなかった女の子の支援について書いたサポートブックを紹介しています。興味のある方はぜひご覧になってくださいね。

⇒ 参考記事:登園拒否・登校拒否・わがまま・甘えの対応12のヒント集はこちらです。

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