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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

保育園・幼稚園・小学校での支援と方法

発達障がいの子どもに指示が伝わらない・通らない理由とは?

発達障がいの子どもに指示が伝わらない・通らない理由とは?

発達障がいの子どもは、指示が伝わりにくい子どもが多いです。

お友達が話しかけても、無視をしたり(本当は無視をしているわけではない)、親が「かばん持って」「ご飯食べて」と言っても聞いているのかいないのか・・・。

「教室からお庭に移動しますよ~」「体育館へ移動しますよ~」と保育者や教師が言ってもボーっとしていたり、何かに意識が向いていることがあります。

こういった子どもたちに日々かかわっていると、忙しいときなどは、ついイラっとしてしまうお父さんお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

なぜ指示が伝わらないのか?

理由1集中力の問題
発達障がいの子ども、特に自閉症傾向のある子どもは1つのことに意識が向くとそれ以外のことは情報として入らなくなってしまいます。

例えば、子どもがテレビを見ているときに、「ご飯食べて」と言っても食べようとしなかったり、何かに集中しているときは情報が受け取りにくくなってしまうのです。発達障がいの子どもの集中力は本当にすごいんですよね。

理由2注意が散漫になる
発達障がい、特にADHD傾向のある子どもの中には、次々に興味・意識が移ってしまう特性があり1つのことに集中することができない子がいます(転導性といいます)。

特に子ども自身に興味がないこと・楽しいと感じられない時には、じっとしていることができないでの、隣の子どもに話しかけたり、何かを探してキョロキョロしたり、歩きまわったりすることもあります。

理由3複数の情報を処理できない
周りが騒がしかったり、隣の子がおしゃべりをしていたり、目から入る刺激がたくさんあるときや、保育者や教師が「これからお庭に移動をします。お庭についたら一列に並んで、座ってください」など、一度に複数のことを言うと、何を先にやったらいいのかわからなくなります。

また、保育者や教師が話したことの一部だけ、例の場合では「座ってください」だけしか記憶することができなくてどうしたらいいかわからない子もいます。

理由4記憶の問題
記憶力(短期記憶・ワーキングメモリー)の問題で、保育者や教師から「これからお庭に移動をします。お庭についたら一列に並んで、座ってください」など言われても、最初に言った「これから移動します」を忘れてしまったりして、結局どうしたらいいかわからない子もいます。

理由5視覚情報の優位性の問題
特に自閉症傾向の子どもは、言葉(聴覚)で伝えるより、絵や写真・文字など(視覚情報)で伝えた方がわかりやすいです。

中には言われた言葉を頭の中で1回書いてから理解しなければならない特性をもっている子もいるので、言葉の情報を処理するのに時間がかかってしまう子もいるんです。また、具体的にいつ何をするかを明確に伝えないと理解できない子もいます。

理由6極度の緊張状態
集団の中にいると極度の不安や緊張状態になってしまう子がいます。不安や緊張状態の子は、外部からの情報を遮断してしまうので、支持が伝わりにくくなってしまうんですね。

どう対応したらいいか?

指示が伝わりにくい子どもの理由は、診断名が同じでも子どもによってそれぞれ違います。

自閉症だから、広汎性発達障害だから、ADHDだからという理由で安易に判断せずに、日頃から子どもの行動を観察して子どもの特性をしっかり把握しておくことが大切です。

一般的には次のような対応をすると指示が通りにくい子どもも理解しやすいといえるでしょう。

  • ゆっくりと何をいつどうやってするかを順序立てて、子どもがわかりやすいように具体的に伝える。
  • 子どもが大勢いる時は全体に指示を伝えた後で、気になる子のそばへ行き、その子がわかりやすいように伝える(表情を見たり、復唱させたりして理解できているか確認をしましょう)。
  • 絵や写真・文字などを使って子どもがわかりやすいように伝える。
  • 支持はなるべく1つにして、1つが終わったら次の指示を伝える(例えば、最初に体育館に移動することを伝え移動をします。移動したら整列することを指示する、というように場面ごとに指示を伝える)。
  • 子どもが興味のあることで意識を向けさせてから支持を伝える。
以上のことが一般的な方法ですが、子どもの特性によってはすべて必要な場合もありますし、1つだけの方法でうまく伝わる場合もあります。試しながら実践することが大切ですね。

ポイントほめることを忘れずに!
スームーズに指示が伝わったとき・指示に従ってくれたときは必ずほめてあげましょう。

「きりん組のみんなはすごいな~」「みんなのおかげでお遊戯の練習ができるね。」「昨日より5分早く準備できたよ!先生うれしいな~ありがとう」などと指示に従ってくれたことに感謝する気持ちを伝えたり褒めてあげると、子どもは肯定的に捉えうれしく思います。

最後に

発達障がいの子どもたちに指示が伝わりにくいのは、甘えやわがままではありません。指示を的確に受け取ることができないのは、脳の特性が要因です。

困っているのは大人ではなく、子どもたちだと認識して、子どもに合った伝え方を工夫しながら実践することが大切ですね。

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