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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

特徴と理解

自閉症の想像力の問題について知っておきたい基本とは?。

自閉症の想像力の問題について知っておきたい基本とは?。

自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などの自閉症スペクトラムの人の診断基準でもあり、特徴といわれている

  • 社会性の障害
  • コミュニケーションの障害
  • イマジネーション(想像力)の障害
の中で、最も彼らに生きづらさを感じさせているのが、“想像力の障害”です。

なぜ想像力に障害が生じるのか?

想像力に問題が生じる根本的な要因の1つが、狭く強く向く注意の特性だと考えられています。

自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害の自閉症スペクトラムの人は、私たちのように全体を広く見ることが難しく、一点だけに狭く強く注意が向いてしまう特性があるんですね。

私たちが人ごみの中で友人を探し出したとき、その探した瞬間は、友人だけに強く注目して周りの人は認識できませんよね。
自閉症の人は、それよりも、もっともっと強く狭く注目し、それがずーっと続いている状態だと思ってください。

自閉症の狭く強く向く特性についてはこちらの記事をお読み下さい。

想像力に問題があるとどうなるのか?

  • 相手の意図、気持ち、考え、つもりなどを汲み取ることができない。
  • もし**だったらと想像することができない。
  • 場の空気を読むことができない。
  • 言わなくてもわかることがわからない。
  • 嘘がわからない。騙されやすい。
  • 悪気なく相手を不快にさせることを言ってしまう。
  • あいさつができない。
  • 「ありがとう」「ごめんなさい」を言うことが苦手。
  • 上司や目上の人に対しても無礼なことを言ってしまう。
  • 友達の言動を否定的にとらえてしまう。
  • 自慢が多い(但し相手を見下したりはしない)。
  • 「何で太ってるの?」など、失礼なことを言ってしまう。
  • 相手も自分と同じ気持ちや考えだと思ってしまう(例:自分も好きなら相手も好きだと思っている)。
  • 自分が楽しいことは、みんもなも楽しいと思い、みんなが嫌がっても平気。
  • 友だちにさわったり、キスしたりして嫌がられる。
  • 字義通りに解釈する(例:電話に出て「お母さんいる?」と言われても「いる」と返事をしてお母さんに代わろうとしない。「今度遊びに来てね」と社交辞令を言われたら本当に遊びに行くなど)
  • 気に入った子が他の子どもと遊ぼうとすると強く手を引っ張ったりして独占しようとする。
  • 質問に答えられない。質問とはずれた答えを言う。
  • 「どうして?」「なんで?」と質問することが多い。
  • 友だちが遊んでいるものを取ったりする。
  • 作文を書くのが苦手、絵を描くのが苦手。
  • その場の空気を読んで、相手の立場や気持ちなど人間関係をつかむことができない。
  • その場に合った言動ができない。
  • 関わってはいけない状況が判断できない。
  • 誰とでも同じ話し方や関わり方をする。
  • その他・・・

自分の中では想像できる。

自閉症など発達障がいの人が抱える想像力の問題は、あくまでも本人以外のこと・周囲のこと・外部からの情報に対する想像力です。

興味や考え方に偏りはありますが、自分の中で豊かに想像することは、もちろんできるんですね。ただ、自分の中での想像は周囲の人の想像と一致しないことが多く、自分の中でのみ完結しているため、幼稚園や学校・職場などの社会場面では、“ちょっと変わった人”と見られてしまうのです。

どう対応したらいいか?

自閉症の想像力の問題を助けてあげるためには、共感的に理解することと、その特性をしっかり把握することが大切です。
そして、子どもの特性に合った伝え方でわかりやく教えてあげたり、ヒントを出してあげたり、お膳立てをしてあげる必要があります。

また、ソーシャルスキルトレーニングや実際に経験の中で学び身につけることも必要です。自閉症の子どもや大人は、自然に自動的に身につかないことが多いので、そういったことは体験を通して学習していかなくてはならないからなんですね。

過度のトレーニングは意味がない

無理なトレーニングや押し付けは、失敗体験を積ませるだけで自尊心を損なってしまいますし、またその場で「こうしなさい」「ああしなさい」と言葉がけだけの指示は伝わらないことが多く、混乱させるだけで何の意味もありません。

何より、操り人形のようになってしまいますよね。

そのような方法では、いつまでたっても子どもは自立できませんし、子どもの心が育ちません。もちろん叱ることはNGです。

最後に

自閉症の想像力の問題は(私は障害とは思っていませんが)、社会性の障害とコミュニケーションの障害に大きな影響を与える脳機能の特性です。
困っているのは自閉症児者自身だということを共感的に理解し、一人ひとりに合った方法でサポートをしてあげれば、できないこともできるようになります。

安易に“わがまま”“冷たい人”“あまえ”“努力不足”“やればできる”などと考えずに、困っていることを見つけてあげることで、彼らの生きづらさを軽減させてあげられるんですね。

⇒ 自閉症の詳しい特性についてはこちらの記事をご覧ください。

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