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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

保育園・幼稚園・小学校での支援と方法

子どもに罰を与える効果について知っておきたい大切なこと。

子どもに罰を与える効果について知っておきたい大切なこと。

こんにちは、平良です。

今日は、親や教師が子どもに罰を与えることの効果について書きたいと思います。

もよく罰を受けました。

私たち昭和生まれの大人は、とにかく罰を受けることが多かったです。遅刻をしたり忘れ物をすると廊下に立たされたり、教室の後ろや廊下で正座をさせられたりしました。時には体育の先生にうさぎ跳びまでさせられたこともありましたね。

私など、忘れ物をするたびに、教室の後ろで両腕をあげて机を持ったまま、正座させられたことが何度もありましたし、50cmのものさしで、手の甲が赤くはれ上がるまで叩かれたこともありました(笑)。その先生のことは今でもしっかり覚えています(いい思い出です)。

Check子どもは罰から逃れようと考えるようになる
私たちが小学生や中学生の頃に受けた罰は、今教師がやると体罰になってしまいます。私をはじめ、あの頃罰を受けた子どもたちは、どのように感じ、果たして好ましくない行動は修正することができたのでしょうか?

残念ですが、私や私が通っていた小学校の同級生たちの例で考えると、正直、まったく修正できませんでした。

何度も叱られて罰を受けても、忘れ物はしたし、宿題は忘れたし、遅刻はしたし(私は遅刻だけは一回もしませんでした)、ただ“先生は恐い”という印象だけが残っただけで、どうやって言い訳をしようか、どうやって罰を受けないようにしようか、ということしか頭に浮かびませんでした。

罰を繰り返し与えても、子どもは罰に対して防衛反応を示すようになり、嘘をついたり、逃げたりするようになってしまうこともあるんですね。

そうなると親や教師は、「なんで嘘をつくの?」「なんで逃げたの?」と質問攻撃を子どもにすることになり、さらに子どもは追い詰められ、最終的には何も得られないまま「叱られた、罰を受けた」という体験と記憶だけが残ってしまうのです。

これは、私たちも発達障がいの子どもも同じなんですね。

Check発達障がいの子に罰を与えるとどうなるか?
これは実際にあった事例ですが、昼食を残したら“おやつをあげない”という罰を与える保育園がありました。この保育園に通っていた広汎性発達障がいの子は、偏食が激しいため、いつも全部食べることができません。

食事を残すたびに、保育士から厳しい叱責をうけ、1人全部食べるまで残されたり、罰としておやつを抜きにされることが頻繁にありました。

最終的にこの子はどうなったか?

まず激しい夜泣きと登園拒否、そしておやつを嫌がるようになり、家でも親の目を気にして、自分からおやつを要求しなくなってしまったのです。

また別の高機能自閉症の子の例では、「遅刻をしたら遅刻した時間の分だけ居残り」という罰を教師が与えました。

するとどうなったか、逆に罰が嫌なので、朝寝坊をすると登校を強く拒否するようになったのです。

罰を与えることで、一時的に好ましくない言動は修正されることもあります。しかし、多くの子どもはなぜ罰を受けるのか理由すらわからず、また単純に罰が嫌だからということが多く、根本的な問題の改善につながらないことが多いといえるでしょう。

最後に

厳しく叱る、罰を与えて好ましくない言動を修正するという、ある意味大人の身勝手な手段は、子どもにとって何も良い影響は与えません。

そもそも、なぜできないのか、なぜ食べられないのか、なぜかんしゃくを起こすのかなど、子どもの好ましくない言動の要因をしっかりと把握し、それを支援してあげることの方が絶対に先にするべきなんですね。

他の子と同じようにできないのは、脳の機能がうまく働かないからだということを常に頭に置き、罰や叱責より先に、どういう支援をしたら子どもはできるようになるのかを考え、実践することが大切です。

子どもに合った支援なき、トレーニング、叱責、罰は、子どもに失敗体験を積ませるだけで、健やかな心はまったく育ちません。

先ほど紹介した保育園で食事を全部食べられずに、叱責と罰を受け続けた子どもは、その後小学生になっても園での嫌な体験を忘れることができず、時々フラッシュバックを起こして登校できない日があります。

発達障がいの子どもたちには、大人の理解とあたたかい支援が絶対に必要だということを、私たちはいつも心得ておくことが大切ですね。

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