Oasisnoki

発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

子育てと接し方


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発達障がいは病院へ行けば治るわけではなく支援が必要な人たちだということ。

発達障がいは病院へ行けば治るわけではなく支援が必要な人たちだということ。

「自閉症だったら病院へ行けば治るんじゃないの?」「発達障がいは、病院へ行って治療をすれば治るって聞いたけど」このような言葉を誰かに言われたり、聞いたことはありますか?

ご存知の方も多いと思いますが、自閉症やアスペルガー症候群、ADHD、LDなどの発達障がいは、病院へ行っても治ることはありません(好ましくない言葉や態度は修正することができます)。

私は、医療関係に勤める友人や知人から言われたことがありますし、私自身、児童デイサービスや身体障がい・知的障がい・精神障がいなどの福祉事業所の立ち上げから顧問として、また役員として経営に携わったこともありますが、福祉関係のお仕事をされている方の中にも、病気だと思っている人、間違った認識をされている方がいるんですね。

病院は診断をし薬を処方するところ

病院は、母子手帳や生まれてからの子どもの成長に伴う様々な聞き取りをし、必要に応じて発達検査や知能検査などから発達障がいか否か判断し、診断を下します。

また、ADHDなどの多動性がある子に対して、落ち着いて学校生活を送ってもらうために薬を処方したり、不安の強い子や、2次障害でうつや不安障害を発症してしまった子に対して、SSRIなどの抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などを処方するのが病院、医師にできる仕事です。

地域によっては、積極的に自治体に働きかけを行う、発達障がいに詳しい専門のお医者さんもいますが、基本的に病院は治すところではありませんし、発達障がいは先天性の脳の機能障害なので、今の医学では治ることはないんですね。

未だに言う親の影響

病気や障害と理解されるのは、ある意味まだましな方です。残念ですが、未だに親の影響や家庭環境、親のしつけ、テレビの見すぎ、ゲームのしすぎなどが要因で、自閉症になった、発達障がいになった、子どもの情緒が不安定なった、わがままや甘えと捉える人もいます。

中には訓練をすれば治る。できないのは、苦手なのは根性の問題と考えて、強引にトレーニングや苦手なことをさせる大人もいます。

また、インターネットで検索すると、「アスペルガー症候群が治る」とか「食事療法で自閉症が治る」「健康食品で自閉症が治る」などと、何の根拠もなく、詐欺のような表現で宣伝活動をしている人や会社もあります。

人の弱みにつけ込み、お金を儲けようと考える悪質な業者や人たちまでいるんですね。

訓練で良くなることもある。

発達障がいが、先天的な脳の機能障害とはいえ、効果的な訓練がないわけではありません。

みなさんは、感覚統合という療法を聴いたことがありますか?感覚統合による訓練は、感覚過敏の問題を軽減したり、運動機能を高めてくれたり、ボディー感覚がつかめるようになることができる、ある意味発達障がいの治療ともいえる、唯一効果のある訓練です。

感覚統合療法(かんかくとうごうりょうほう)は、アメリカの作業療法士のエアーズ(Ayres,A.J.)がまとめたもので、LDや自閉症を含めた発達障害のある子等へのリハビリテーションの一つ。前庭系、体性感覚系(固有受容覚、触覚)での感覚情報処理が重視される。 感覚統合とは、環境のなかで自分の身体を適応させるための感覚情報処理過程であり、この機能障害は、環境に対する適切な行動、運動、学習などを妨げると考えられている。近年、自閉症者らによって自らの感覚過敏、身体機能の障害(不器用)が語られ話題となっているが、感覚統合療法では、これらの問題を「感覚調整障害」、「行為機能障害」という枠組みにて整理し治療的介入の実践を積み重ねてきている。  アメリカでは自然環境や動物とのかかわりなどが発達に重要な役割を持っているという考え方のもとに、自宅などに庭などを利用して感覚統合療法を実践している作業療法士もいる。

ウィキペディアより

ただし、感覚統合を取り入れた運動などをすることで、自閉症の認知特性が治るというわけではありません。(自閉症の特性についてはこちらのページをごらんください)

最後に

自閉症であれ、アスペルガー症候群であれ、広汎性発達障害であれ、ADHDであれ、LDであれ、すべての発達障がいは、その子を変える治療ではなく、その子に合ったその子だけのオーダーメイドの支援が必要です。

例えば、手が不自由な人に箸を持って食事をさせるでしょうか?当然、義手をつくったり、介助をしたり、食べさせてあげたりという支援をするはずですよね。

発達障がいもそれと同じように、その子が努力をしてもできないことを周囲の人が見つけて、支援をしてあげることが、唯一の治療的な子育てと支援なのです。

私たちの脳は自然に、当たり前のように先の見通しを立てること、想像することができますが、自閉症スペクトラムの子どもたちはそれができません。あたり前のことが自然にできないのです。

先の見通しを立てられない子には、事前にスケジュールを絵や写真などを使って教えてあげることが必要ですよね。

先の見通しはほんの一例で、このように1つひとつ子どもの苦手な特性を把握し、その特性にあった支援をしてあげることが、発達障がいの子どもたちには絶対に必要なんですね。

発達障がいは、病気でもなければ障がいでもありません。単に脳がうまく機能してくれないだけです。

子ども本人の精神保健の視点から考えると、「無配慮」は自閉症スペクトラムの子どもにとってきわめて危険です。授業の内容がよく理解できない状態。あるいは集中の限界を超えた状態で長時間その場にいなければならず、しかもコミュニケーションが苦手であるために、うまくSOSのサインが出せないままに何年も経過してしまうからです。これは、一種のネグレクトです。

<自閉症スペクトラム/著者:本田秀夫より>

私は、本田先生の書かれたことを直接目の当たりにし、カウンセラーとして多くの無配慮(無支援)で、人格まで壊されてしまった人と接してきました。

発達障がいが、「障がい」というカテゴリーに含まれるのであれば、それは適切に支援を受けることができなかったことによる、社会に適応できないことの、周囲の人が、社会がつくってしまったことによる障がいだということを、私たち大人は心得ておきたいですね。

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