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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

子育てと接し方

自閉症の子どもには、たくさん言葉がけをした方がいいというのは間違いだということ。

自閉症の子どもには、たくさん言葉がけをした方がいいというのは間違いだということ。

保育園や幼稚園、小学校の先生などから、「子どもには、言葉がけをたくさんしてあげた方がいいですよ」と言われ、またインターネットで調べて、自閉症や広汎性発達障がい、アスペルガー症候群の子どもに、たくさん言葉がけをした方がいいと思っているお母さんから、「本当でしょうか?」と聞かれることがあります。

はっきりいって、自閉症スペクトラムの子どもに、むやみにたくさん言葉をかけても意味はありません。

それどころか、自閉症スペクトラムの子どもは、たくさん言葉をかけられると入ってきた情報を処理することができないため、子どもに辛い思いをさせてしまうんですね。

ときには、かんしゃくやパニックになってしまうこともあります。

情報は少ない方がいい。

自閉症傾向の子は、情報は常に少ない、できれば1つずつ情報を与えてもらった方が助かります。なぜなら、頭の中で複数のことを並べたり入れ替えたりして、同時に複数のことを考えることが脳の機能上、苦手だからです。情報をたくさん与えるということは、手が不自由な人に、「しっかり箸を持って食べなさい」と言っていることと同じでなんですね。

絵を描いて考える

自閉症の子どもは(大人も)、目から入ってくる視覚的な情報を処理することには優れていても、耳から入ってくる情報を瞬時に処理することが苦手な子どもがいます。このように視覚的な思考が優位の子どもたちは、頭の中で絵やデッサンなどを書いて考えるので、耳から入ってくる言葉の情報を処理することができなかったり、時間がかかったりするのです。

成長に伴って、日常生活で使う言語は、簡単に処理できますし、容易に理解ができるようになります。ただし、具体性・明確性に欠けた言葉、長い言葉の指示は、想像すること(頭の中でイメージすること)ができませんし、長すぎると正確に理解することができません。

自閉症の子が自分の気持ちや考えを話せない理由はこちらのページをご覧ください。

言語の発達が遅い子の場合

幼児期の自閉症の子に多く見られるのが、言葉を話さない。話しても片言、うまくしゃべれない、アニメなどに出てくる言葉を使ったり、オウム返しなどです。これらの特徴は成長するにつれて改善していくことが多いものですが、しゃべれるのにうまく言葉を話せない子の場合は、言語聴覚士による訓練が必要な場合もあります。

最後に

自閉症スペクトラムの子に、たくさん言葉をかけた方がいいという考えは間違いだということを覚えておいてくださいね。

自閉症スペクトラムの子の療育や支援では、常に視覚化して情報を与えながら、同時に具体的・明確・丁寧に短い言葉をかけてあげることの方が、最も大事なことであり、療育や支援の基本です。

自閉症スペクトラムの子どもは、目から入ってくる視覚情報を処理する能力に優れていて、同時に記憶力が高いので、視覚情報と適切な言葉を用いて、いろんな体験をさせてあげること、体験の中で学習していくことで、格段に学習能力が高くなります。

なぜなら、想像力が苦手な自閉症スペクトラムの子にとって、体験を通して言葉や言葉の意味、概念などを学習した方が、頭の中でイメージ化できるため、理解しやすいからです。

確かに言葉を理解させるということは、とても大切なことです。しかし子どもが理解できない言葉、子どもが困ってしまう言葉は、逆効果になってしまうおそれがあります。

子どもに何かを学習させたい時は、必ずイメージできるように視覚化すること、短くわかりやすい言葉を使うことが、最も大切なことだといえるでしょう。

⇒参考記事:自閉症のわかりやすい認知特性についてはこちらのページをごらんください。

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