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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

子育てと接し方


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広汎性発達障がいで不安障害・登園拒否で苦しむ女の子を救った子育てと支援の方法とは?

広汎性発達障がいで不安障害・登園拒否で苦しむ女の子を救った子育てと支援の方法とは?

発達障がいのお子さんを育てていくこと、それは育てた人じゃないとわからない、日々の苦労、そして周囲の理解を得られないことの、心の辛さがあります。

私が支援とカウンセリングにかかわったお子さんのお母さんも、そんな辛い日々を過ごされた方でした。

今日は、自閉症のお子さんを育てている、花ちゃんのお母さんのことをお伝えしたいと思います。

37歳で待望の長女を出産

花ちゃんのお母さんは、37歳のとき、待望の長女を出産しました。

切迫早産により予定日より早く生まれてきた子どもは元気な女の子、名前は「花子」(ニックネームは「花ちゃん」です)と名づけました。

難産の末に待ち望んだ女の子の誕生に、家族みんな喜んだそうです。

1歳半検診で異常が見つかる

すくすくと成長しているように思えた花ちゃんでしたが、花ちゃんのお母さんは、他の子とは少し変わっていることに薄々と気づいていました。毎日虐待されているかのように大声で泣き喚き、言葉をしゃべるのが遅く、しゃべるようになったと思ったら、お母さんが話したことをそのまま話すオウム返しが多い。

花ちゃんのお母さんが「花ちゃん、お菓子たべる?」と聞くと、普通なら「うん」「食べる」と子どもは答えるのに、花ちゃんは、お母さんがしゃべったそのまま「花ちゃんお菓子たべる」と返事をしたそうです(これがオウム返しです)。

またクレーンといって、自分が欲しいものを自分で取らずに、お母さんの手を持って取らせようとしたり、自分が話したいことを「~って言って」と言ったりを、5歳くらいまでみられ、こだわりが強く、お友ともあそぼうとしませんでした。

保育園へ預けた失敗

同年代の子どもたちとかかわれば、少し変わるかもしれないと思った花ちゃんのお母さんは、花ちゃんが4歳のとき保育園に預けることにしました。

しかしこれが失敗でした。

毎日保育園に行きたくないと激しいパニックを起こし、それでも保育士のアドバイスにしたがい必ず慣れると信じて、パニック状態の花ちゃんを無理やり保育園に連れて行ったのでした。

ところが、まったく慣れる気配を感じることなく時は過ぎて行き、毎日のように登園を嫌がるため、相談していた心理士からの発達に遅れがあることのアドバイスを保育園に伝えたところ、仲の良い保育士から「お母さんがあまやかしているから花ちゃんはわがまま」と園長先生が言っていると聞かされたのでした。

それから心配になったお母さんは、預けているとき突然保育園へ行きそぉーと中を見ると、お昼を食べられずに厳しく指導され、1人だけ残されて大嫌いな野菜を無理やり食べさせられている花ちゃんを見たのです。

ほかにも、厳しく叱られていたり、おしりを叩かれて泣いている場面を見たこともありました。

この保育園は3ヶ月でやめることになるのですが、保育園に通っていた頃は毎日激しいパニック状態の夜泣きが続き、花ちゃんもお母さんも眠れない日々を送っていました。

その後幼稚園に通うことになっても、保育園での体験がトラウマとなり、毎日泣き叫ぶ日々が続いていたそうです。

クリニックで診断を受ける

市の療育相談で発達検査を受けたところ、発達障がいの可能性があることを医師から告げられ、正式に診断を受けるために専門の病院へ行った結果、「広汎性発達障害」と「不安障害」という診断名が下されました。

不安障害は、保育園が適切にかかわらなかったことによる、2次障害だったのです。

たった5歳の幼い女の子が、不安障害という2次障害まで抱えてしまったのです。

花ちゃんのお母さんとの出会い

幼稚園に入園した花ちゃんは、毎日激しく泣き喚き登園を拒否しました。そんな状態に悩んでいた花ちゃんのお母さんが私へ相談してくれたのが、幼稚園が夏休みに入った8月頃でした。

クリニックは診断はしてくれても、直接支援をしてれるわけではなく、親としてどうしたらいいか、かなり悩んでいる様子でした。

私はすぐに花ちゃんの行動観察を始め、幼稚園の先生方と話し合いを持ち、花ちゃんの特性を伝えて、登園時の支援方法やパニックになったときの対応方法、園でのすごし方などを細かくアドバイスをし、協力をしてもらうことにしました。

自閉症の支援だけでなく、不安障害の支援もする必要があったため、かなり多くの要望を幼稚園にはさせていただきましたし、私も正直大変なお仕事でした。

花ちゃんの特性

花ちゃんは、知的な遅れのない自閉症スペクトラムの特性すべてを抱えていました。

  • 顔を洗うことができない。
  • 髪を洗えない。
  • 自分でシャワーを浴びることができない。
  • 太陽光を嫌がる。
  • 蛍光灯のチカチカした光を嫌がる。
  • 大きな音に耳をふさいでパニックになる。
  • 服が濡れるとパニックになる。
  • 赤ちゃんの声、子どもたちの甲高い声を嫌がる。
  • 音の取捨選択ができない。
  • 雷を怖がる。
  • 普通は聞こえない音も聞こえる。
  • ひそひそ話も聞こえる。
  • 姿勢が悪い。
  • 挨拶ができない。
  • 「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない。
  • 視線を合わせられない。
  • 運動が苦手。
  • すぐに転ぶ。
  • 何か興味のあるものを見つけると走っていく。
  • スーパーへ行くとすぐにいなくなる。
  • かんしゃくとパニックが激しい。
  • 2つのことを同時にできない。
  • 鬼ごっこができない。
  • イス取りゲームやフルーツバスケットができない。
  • 文字を書くと鏡文字なる。
  • 文字をはみ出して書く。
  • アニメや映画へのこだわり。
  • 勝ち負けへの強いこだわり。
  • 急な変更にパニックなる。
  • 先生の指示が通らない。
  • 登園を強く拒否する。
  • 教室に入れない。
  • 嫌な出来事をずっと覚えている。
  • 見たものを忠実に描くことができる。
  • すごい記憶力。
  • あいまいな言葉が理解できない。
  • 普通はわかるルールが身につかない。
  • 全体練習や行事に参加できない。
  • 否定的な言葉や態度にかんしゃくを起こす。
  • 手先が不器用。
  • ボール運動が苦手。
  • 力が弱い。
  • 身体全体を使った運動が苦手。
  • 一つのことしかできない。
  • 集中力がすごい。
  • 友だちと一緒に遊べない。
  • アニメや絵本の登場人物の話し方をする。
  • 一方的に話す。
  • 自分の興味のあることしかしない。
  • 好きなことしかしない。
  • 人に興味を示さない。
  • 状況や空気が読めない。
  • 相手の気持ちがわからない。
  • 嫌いなこと・苦手なことはしない。

など、他にもたくさんの特性が花ちゃんにはありました。

花ちゃんに合った子育てと支援

その後、花ちゃんのお母さんは私のもとで子育ての仕方とコミュニケーションを学び、お母さん自身100冊以上もの発達障がいに関する本を買って勉強をしたおかげで、次第に花ちゃんの心が安定し、少しずつ登園できるようになってきました。

私と花ちゃんのお母さんで、幼稚園の先生方と支援の方法について話し合い、先生方の心強い理解を得られ支援していただいたおかげで、時間はかかりましたが、2次障害を抱えた花ちゃんは、ついに登園できるようになったのです。

小学校に入学した花ちゃん

小学校への入学にあたり、花ちゃんのお母さんと私、そして幼稚園の先生、支援員の先生が協力して、花ちゃんの特性、自閉症スペクトラムの特性を書いたサポートブックをつくり、

小学校の担任の先生、特別支援支援学級の先生、支援員、校長先生に、差し上げました。

サポートブックは、私も監修していて、自閉症の子どもの幼稚園での姿、家での姿、そしてその特性が、実例を通してわかりやすく書いてあります。

サポートブックを読んだ先生方は、内容量とわかりやすさに、とても驚いて、何より花ちゃんのお父さんとお母さんの子どもに対する愛情に、感動されていました。

そんな素晴らしい「花ちゃんのサポートブック」のプレゼントの案内が、こちらのページにありますので、興味のある方はぜひご覧になってくださいね。

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