
こんにちは、平良です。
突然ですがあなたは、お子さんのことを愛していますか?
お子さんへの愛情をしっかり伝えていますか?
園児のこと・児童のこと・生徒のことを愛していますか?
子どもたちに愛情をしっかり伝えていますか?
辞書やネットで調べると、『愛情とは、人や物を心から大切に思うあたたかい気持ち。いつくしみの心。』と書いてあります。
「大切に思うあたたかい気持ち」なんだかわかるようで、わからない抽象的な表現ですね。
日々子育てや家事で忙しいお母さん・お父さんにとって、愛情についてイチイチ考えることはないと思いますが、今日はあえて『愛情=大切に思うあたたかい気持ち』を一つひとつ分けて、考えてみたいと思います。
子どもに対する愛情とは?
愛情(人や物を心から大切に思うあたたかい気持ち)をあえて説明すると・・・。
- 子どもに何かをしてあげたいと思う気持ち。
- 自分よりも子どもを優先して考えてあげる気持ち。
- 子どもを守ってあげたいと思う気持ち。
- 子どもに幸せになってほしいと願う気持ち。
- 子どもの笑顔をうれしく思う気持ち。
- 子どもの喜びを一緒に喜べる気持ち。
- 子どもの元気のない顔が気になる気持ち。
- 子どもの悲しみを一緒に悲しめる気持ち。
親や大人が子どもを大切に思うあたたかい気持ち(愛情)とは、このような気持ちのことではないでしょうか。
子どもが親に愛されていると感じる態度とは?
親や大人が子どもに対して、心から大切に思うあたたかい気持ちをもっていたとしても、それが子どもに伝わらなければ、子どもは親に愛されていると感じてくれません。
では、子どもが親に愛されていると感じるために、親や大人はどんな態度をとればよいでしょうか。
- 子どものすべてを承認する(認めてあげる)。
- 子どもが話かけてきたら手を止めて聴く。
- 子どもが喜んだら一緒に喜ぶ。
- 子どもが悲しんだら共感してあげる。
- 子どもが苦手なことは一緒にやる。
- 結果ではなく子どもがしたことを褒めてあげる。
- 子どもが何かに挑戦しているときはあたたかく見守る。
- 親や大人の価値観を子どもに押しつけない。
他にもありますが、子どもは親や大人が承認してくれて、共感してくれて、肯定的な態度をしてくれることで愛されていると感じるんですね。
愛情が子どもの心を満たしてくれる
子どもに対する親や大人の愛情は、どんなおもちゃより、どんなゲームより、どんなアニメより、どんなに美味しい食べ物より、子どもに自信と安心、そして勇気を与えます。
逆に子どもに対する愛情が不足すると(子どもが愛されていないと感じると)、子どもは自分に自信をもつことができず、自分に安心することもできず、そして勇気をもつこともできません。
子どもは愛情不足を補おうとする
私たち人間の心の中には、親や大人からもった愛情をためておくコップがあります。このコップが親や大人の愛情でいっぱいになっている子どもは、他の人に愛情(他人を思いやる気持ち・いたわる気持ち)をわけてあげることができます。
しかし、子どもが親や大人から愛されていないと感じると、子どもの心のコップは愛情で満たすことができないため、満たされない愛情を何かをすることで補おうとするんですね(心理学では「代償行為」といいます)。
それが子どもにみられる不適切な行動や、大人になったときに発症する様々な依存症やパーソナリティー障害です(※パーソナリティー障害の説明はこちらの記事です)。
最後に
子どもが愛されていると感じられるよう、親や周囲の大人が子どもに愛情を表現すること、言葉や態度で伝えることで、子どもの心の中にある愛情のコップを満たすことができます。
子どもの心のコップが、親や大人の愛情でいっぱいになることで、子どもは自分に自信をもち、自分に安心することができ、そして勇気をもつことができるのです(これが自尊心です)。
自尊心が高くなることで、苦手なことにもひるまずにチャレンジする心の強さが身につきます。
ですから、子どもたちの心の中にある愛情を入れるコップを、私たち大人が満たしてあげらるような、子育てと支援が絶対に必要なんですね。
逆に愛情のない子育てと園や学校の支援は、子どもたちからすると『なに?』と思えることだけにしか過ぎないのかもしれません。