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発達障がい子育て支援ブログ-オアシスの木

保育園・幼稚園・小学校での支援と方法

鬼ごっこや外遊びが苦手な発達障がいの子の理解と対応について知っておきたいこと。

鬼ごっこや外遊びが苦手な発達障がいの子の理解と対応について知っておきたいこと。

発達障がい、特に自閉症スペクトラムの子の中には、鬼ごっこやかくれんぼができなくて、みんなと一緒にあそべない子がいます。

園の先生やお母さん・お父さんにとって子どもがみんなと同じ遊びができないことを、なぜだろう?と理由がわからずに、どう対応したらいいか困っている方も多いかもしれませんね。

鬼ごっこが苦手な理由

Check1外遊びが苦手
鬼ごっこは、通常外でやります。外で遊ぶと、自動車の音や子どもたちの声など様々な音が耳から入ってきます。

発達障がいの子の中には聴覚が過敏な子が子がいて、すべての音が大きく聞こえ音の取捨選択ができなかったり、子どもたちの甲高い大きな声や音楽など特定の音を苦痛に感じて、外で遊ぶことができない子がいるのです。

また、太陽光で目を痛がる子、体温調節が苦手なために炎天下での外遊びが苦手な子がいるんですね。

Check2ルールがわからない
発達障がいの子の中には、鬼ごっこやかくれんぼのルールがわからなくて困っている子もいます。

ルールがわかならくて鬼ごっこを嫌がる子の場合、子どもがわかるようにルールを教えてあげたり、一度大人と練習して遊び方を覚えることで、みんなと一緒に鬼ごっこができる場合もありますが、初めは大人がサポートをしながら一緒に遊ぶといいでしょう。

Check3大勢の子と遊べない
特に自閉症傾向のある発達障がいの子の中には、大勢の同年代の子どもたちと遊ぶこと・集団の中で遊ぶことが苦手な子がいます。大人は子どもに合わせて(配慮して)コミュニケーションをとってくれますが、子どもは発達障がいの子に配慮をしてコミュニケーションをとってくれないため(何をしてくるか予測ができないから怖い)、同年代の子どもが苦手なんですね。

また発達障がいの有無に限らず、場面緘黙の子や不安になりやすい子・不安の強い子もお友だちと一緒に遊ぶことが苦手です。

同年代の子が苦手で遊べない子には、無理をさせないことが大切です。気になる子に苦手な遊びをさせないことが一番ですが、どうしても難しい場合は、「子どもが自分はダメな子なんだ」と思わないように、他の遊びを始めにやさしく提示して、子どもに選ばせてあげるような配慮も必要でしょう。

Check4触覚過敏の問題
触覚が過敏で、体の一部を触られるとひどく痛がるため、鬼ごっこのように背中をタッチして遊ぶのを嫌がる子がいます。特に背中が過敏な子が多く、列に並ぶときも一番後ろを選んだり、背中を触られるとかんしゃくを起して、暴言を吐いたりする子がいます。

触覚過敏の問題は、親も「大げさな子」と誤解して気づかないことが多いため、日ごろから子どもを観察しておくことが大切です。

Check5複雑なルールが苦手
鬼ごっこは鬼にタッチされないように、どこへ逃げようか、どこへ行けばつかまらないかなどと考えながら、走って逃げる遊びです。発達障がいの中でも特に自閉症の子は、2つ以上のことを同時に考えて行動することが苦手なので、すぐに鬼につかまってしまいますし、鬼になってもつかまえることができずに、最終的にはかんしゃくを起こしてしまう子もいるんですね。

これをしながら(考えながら)あれもする(考える)ということは、自閉症傾向の子にはとても難しいことなのです。

練習をすればできるようになる子もいますので、みんなと一緒に遊ぶ前に大人が一緒に練習をして、それから子どもたちと遊ばせてあげましょう。

Check6運動が苦手
鬼ごっこは、走りながらつかまらないように瞬時に体を動かしたり、早く走る・走り続けるという運動機能を必要としますが、発達障がいの子の中には、脳の機能がうまく働かず体全体を使った運動が苦手な子がいます。

私たちは脳から指令が出されると、無意識的に体を動かすことができますが、自閉症スペクトラムの人の中には、頭の中で「右足・左足」と常に意識しないと歩けない人がいるほど、運動機能に問題を抱えている子がいるのです。

運動機能は子どもの特性に合わせ、時間をかけてトレーニングをすることで向上することはできます。しかし、幼稚園でトレーニングをすることはまず無理なので、子どもが嫌がる場合はさせないこと・気になる子が仲間に入る場合は、大人が上手くサポートをして鬼にすぐつかまらないように、鬼になったとしても他の子を上手く捕まえられるように、お膳立てをしてあげて、子どもの自尊心を育ててあげることが大切ですね。

鬼ごっこができない子への対応

発達障がいの子どもたちは、脳の機能の問題で外からは見えないハンディーを抱えています。鬼ごっこに限らず、他の子が簡単にできること・遊べることも苦痛でしかないことがたくさんあるんですね。

周囲の大人が、鬼ごっこやみんなと外で遊ぶことができない理由を見極めて、子どもに合ったサポートをしてあげることが何より大事なことだと私は思います。

例えば、不安の強い子であれば、第1段階でルールを覚え、第2段階で大人と何度も練習をし、第3段階で子どもたちの遊びを見学し、第4段階で先生と一緒に参加し、第5段階で子ども1人で参加する。

という風に、子ども1人ひとりに合わせたスモールステップを考えて実践することで、子どもが苦手なことも確実にできるようになります。

私たち大人の気配りと、上手なお膳立てが発達障がいの子が必要としているサポートなのではないでしょうか。

発達障いの子育てと支援の基本を学びたい方は、こちらのページをご覧ください。

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